MITZVAH
歴史
ダンサーから生まれたテクニック
ミツヴァ・テクニックの創始者コーエン・ネへミア氏は、1970年代にアレクサンダーテクニックのスタジオをカナダ・トロントに開設しました。その後も独自の研究を続け、アレクサンダーテクニックやフェルデンクライス・メソッドのアイディアからもヒントを得ながら新しい姿勢健康法を作り出しました。イスラエル生まれのネへミア氏は、このテクニックに「ミツヴァ」というヘブライ語を付けました。この単語は「良い行為を行う」という意味ですが、ミツヴァテクニックでは「ミツヴァ」を「自分の体に良い行為を行う」というような意味で使っています。
元々ダンサーであったネへミア氏は腰痛などの痛みに苦しんだ経験から、怪我の理解を深めるべく、ダンサーや子供達、遊牧民などの体の動きを長年観察・研究しました。そして、健康を保つために不可欠な骨盤から背骨に伝わる繊細な波状的な動き(リップル)を発見しました。
生まれて間もない赤ちゃんの時代には、わたしたちは自然とリップルが上手く伝わるような、ゆったりとした姿勢を保っています。しかし成長するにつれ、徐々に本来の姿勢を悪くする様々な活動(机の前で体を前かがみに座ることなど)をからだに覚え込ませてしまいます。そして成人になる頃にはその背骨に流れるリップルが妨げられ、痛みや緊張、疾患の原因となる基をつくりあげてしまうのです。
身体的な癖に気づき、簡単なエクササイズをすることによって、リップルの流れが良くなり、からだは自然と本来の姿勢を取り戻していきます。その結果、不要な苦しみから解放され、様々な病気を防ぎ健康増進に繋がります。
1924年生まれのネヘミア氏は現在トロントに在住し、今も現役でミツヴァ・テクニックを教え続けています!